こんにちは!!薬剤師ケイティです!!
今日は「ナス」について。
ナスの綺麗な紫色は、「茄子紺(なすこん)」と呼ばれ、昔から染料にされてきました。
でも最近では、「茄子紺」は
「ナスニン」と呼ばれるアントシアニン(ポリフェノールの一種)であることが分かり、
非常に栄養効果が高いことが分かって来ました。
それから、
「妊婦さんがアントシアニンを過剰に摂取すると、流産につながる」というデータも出てきました。
(少々食べるぐらいでは問題ありませんので、過剰に心配する必要はありません)
まず、「ポリフェノールってそもそも何?」ということを解説したページもあるので、ぜひ良かったら読んでみてください。
「有名なブログを書いている方も含め、かなり多くの人が知らなかったんだ…」と分かり、私自身ショックだったので、記事にしました。
こんにちは!!薬剤師ケイティです。 このブログを始めて、まだ20記事目と、ブログ界ではド素人の自分ですが、 薬学や医学に関すること、化学、栄養学や薬膳などは、長い年月かけてずっと勉強してきました。 今回、レタスに関して再度勉強[…]
<目次>
⑴ナスの特徴
⑵栄養成分
⑶ナスのポリフェノール
⑴ナスの特徴
ナスの原産はインドで、日本へは8世紀、つまり奈良時代ごろ、中国からでやってきました。形によって丸ナス、長なす、中長なすなどに分かれ、今の日本で一番食べられているのが中長ナスです。また写真の様に紫色だけでなく、緑や白のナスもあるんですよ!
<丸ナス>
<長なす>
<中長なす>
<緑や白のなす>
⑵栄養成分
なんと、ナスの成分は水分が90%以上!
もう、ほぼ水やん~って感じですよね。
でもちょっと待ってください。ナスをばかにしないでよ~~。
ナスニン、クロロゲン酸、ルチン、ビタミンC、ビタミンB1、カリウムなど、
大事な成分もいっぱい入っています。
<栄養成分の表>
⑶ナスのポリフェノール
特に、ナスの皮の美しい紫色を「茄子紺(なすこん)」と言いますが、この色を発しているのが、「ナスニン」というアントシアニン系の色素で、ポリフェノールの一種。
★アントシアニンは様々な病気や老化の原因となる「活性酸素」の働きを抑え、
例えば、がん予防のほか、血管を綺麗にし、動脈硬化や高血圧を予防する効果もあるんです。
<ここで論文引用>
クロロゲン酸も同様に、ポリフェノールの一種です。
こちらも最近、コーヒーに多く含まれていると有名になってきています。
<論文引用>
またルチンという成分は、ポリフェノールではないのですが、
ポリフェノールと同様に、「抗酸化作用」があって、毛細血管という、血管の先の方の細かい血管を守ってくれるんです。つまり、人間の手足の先、目や腎臓などの臓器、皮膚など、かなり多くの場所は毛細血管で埋め尽くされているので、この毛細血管が元気に働いてくれると、体の隅々にまで大事な栄養や酸素が送られるということなんですね。
このルチンという成分は近年、蕎麦に多く含まれていると話題になっています。
<抗酸化作用の説明図>
<参考文献>