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レタス(1/4)レタスを食べると眠くなる⁈その驚きの真実に迫る‼︎

みなさん、こんにちは!!
薬剤師ケイティです。

今日のテーマ食材は「レタス」です。
サラダでは縁の下の力持ち!お弁当でも活躍してくれますよね!

そんなレタスにも、意外や意外!!
知らなかった情報がたくさんあるんですよ!!

一緒に見ていきましょう!レッツゴー!!

 

<目次>

⑴レタスの特徴

⑵栄養成分

⑶レタスを食べると眠くなる?その根拠とは?

 

 

⑴レタスの特徴

レタスの原産地は、地中海沿岸から西アジアあたり。

日本には、中国を経由して伝わり、奈良時代から食べられていました。
10世紀、つまり平安時代ごろから栽培されはじめ、
当時は
「シチャ」と呼ばれていました。

ちなみに現在、私たちがよく食べるような、まあるい球形のレタスが入ってきたのは明治時代以降で、
第二次世界大戦が終わり、日本でアメリカ進駐軍の食べたシーザーサラダがきっかけとなり栽培が始まり、今のようにサラダの主役として使われ始めました。

 

レタスの仲間には、結球レタス、結球しない葉レタス(リーフレタス)、半結球の立ちレタス、茎が伸び葉を順次掻きとって食べる茎レタスの4種類があります。

結球レタス

結球レタス
サラダ菜

葉レタス(リーフレタス)

フリルレタス
サニーレタス
グリーンリーフ

立ちレタス

コスレタス(ロメインレタス)

茎レタス

ステムレタス、山くらげ


そのほかにも、
サンチュ
シルクレタス
ブーケレタス
などがあります。

どれも美味しく、見た目も華やかな葉っぱですよね。
サンチュなんかは、焼肉を包む時などに使いますよね!!
あのジューシーな肉と、爽やかなレタスの組み合わせが絶妙のハーモニーなんですよね!

 

⑵栄養成分

レタスは全体の約95%が水分です。主な栄養成分はこちら。

ビタミン:ビタミンC、ビタミンE、カロテン(ビタミンA)、葉酸
ミネラル:カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛
その他:不溶性食物繊維

レタスに含まれるカルシウムはイライラを鎮めるので、ストレスが溜まっている人はレタスを油で炒めて、たっぷりと食べてみてはどうでしょうか。

エネルギーは100gにつき12kcalです。

 

みなさん、レタスの芯を折ると、白い乳液状の汁が出てくることに気づいたこと、ありますか?

レタスの語源はラテン語の「乳」で、
日本で昔呼ばれていた「シチャ」という名前も、
「乳草(ちちくさ)」から変化したものと言われています。

この白い液体には、
「ラクチュコピクリン」
「ラクツシン」
と言われる成分が含まれており、苦味があります。

 

⑶レタスを食べると眠くなる?その根拠とは?

ピーターラビットのお話にも出てくるのですが、
「レタスを食べると眠くなる」と言われています。

レタスに含まれるこの「ラクチュコピクリン」、実は鎮痛、鎮静、催眠の効果があると言われています。

「ラクツシン」と「ラクチュコピクリン」は共に、中枢神経に働きかけて疼痛軽減効果、鎮静作用などを発揮します。

昔のヨーロッパでは、ワイルドレタスを鎮静、催眠薬として使っていたというデータもありました。

 

私はこの文章を読んで、
「ああ、だからお弁当にレタスが入ってると昼に眠くなってたのかな」と思いました。
ただ満腹になって血糖値が上がっているから、眠くなっていただけかもしれませんが…笑

皆さんにはそんな経験、ございませんか?

少しの量なら問題ありませんが、
レタスをたくさん食べるのなら、仕事や学校が終わって一息ついた、
夜がいいかもしれませんね!
ぐっすり眠れそうですね!!

 

ここからは、医薬系の論文からの情報です。

グリーンロメインレタスの抽出物(レタスの抽出物)には、
ラクチュシンとラクチュコピクリンの抽出物がそれぞれ
1071.7µg / gと 199.2 µg / g 含まれています。(②)

この2種類の成分が睡眠に及ぼす影響を調べた研究が多数あります。
例えば、ロメインレタスの葉から抽出されたラクチュコピクリン、ラクツシンは、
薬によって眠った睡眠と比較して、総睡眠時間を50.9%増加させました。
(通常の睡眠による睡眠時間も増加させた)
ノンレム睡眠を大幅に増加させ、デルタ波を通常の睡眠より約40%増強しました。
・レタスの中のラクチュコピクリン、ラクツシンは、カフェインによって覚醒してしまう時間を53%減少させました。
結果的に、これらは、ノンレム睡眠の増加により、睡眠時間や睡眠の質を改善したため、睡眠障害に対するハーブ剤として使用できるのではとの見解が出ています。
(以上①)
 ・100 mg / kgのグリーンロメインレタスを経口投与した場合、入眠に至るまでの時間と、睡眠の持続時間は、対照と比較して有意に増加しました(p <0.05)
レム睡眠が減少し、ノンレム睡眠が増加しました。(②)
ラクチュシン含有量が高かった(赤のロメイン:361.50 µg / gの抽出物、緑のロメイン:1071.67 µg / gの抽出物)レタスに由来する種子および葉の抽出物は、それぞれ低用量であっても、高用量であっても睡眠時間を増加させた。
・また、これらのレタス(ロメインレタスなど)にはクロロゲン酸などのポリフェノールの含有率も高いことが分かった。
→ロメインレタスは、睡眠の質を改善し、さらに睡眠障害によって引き起こされる酸化ストレスから体を守ってくれる抗酸化物質(ここではポリフェノールなど)までをも含んでいることが分かりました(③)

 

以下の文章に対して興味が湧いたので、この実験ではネズミさんに食べてもらっていますが、人間ならどのくらいの量になるのかな、と換算してみました。

100 mg / kgのグリーンロメインレタスを経口投与した場合、入眠に至るまでの時間と、睡眠の持続時間は、対照と比較して有意に増加しました

◆もし40kgの人なら
40kg*100mg=4000mg=4g →4gのグリーンロメインレタスを経口投与

◆もし60kgの人なら
60kg*100mg=6000mg=6g →6gのグリーンロメインレタスを経口投与

◆もし80kgの人なら
80kg*100mg=8000mg=8g →8gのグリーンロメインレタスを経口投与

実験でのネズミさんたちの体の作りと、私たち人間の体の作りは、だいぶ違うところがありますが、
それにしてもレタス4g〜8g程度なんて、日常的に食べていそうですよね…
私自身も、意外と身近な数字で驚きました。
<参考文献>
①https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30068876/
②https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31582660/
③https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30263607/
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